JANコードは勝手に作ってもいいですか

JANコードは勝手に作ってもいいですか、という疑問への答えは、数字やバーコード画像を自分で作ることと、それを正式なJANコードとして商品販売に使うことは別、ということです。社内の在庫管理用なら独自の管理番号を設定できますが、小売店や卸売業者、ECモールで販売する商品には、取引先が求める商品識別コードの条件を確認する必要があります。

また、ExcelやCSVの商品一覧からバーコードやQRコードをまとめて生成することも可能ですが、一括生成できることと、正式なJANコードを取得できることは同じではありません。商品に必要なコードの種類を先に決め、目的に合ったツールを選びましょう。

JANコードを勝手に作る前に知っておきたいこと

JANコードを自分で作ろうとするときは、まず「数字を決める」「バーコード画像を生成する」「正式な商品識別コードとして利用する」の3つを区別しましょう。バーコード作成ツールで画像を出力できても、その数字が正式なJANコードとして利用できることを意味するわけではありません。

社内の商品管理や備品管理で使う番号は、自社のルールに合わせて設定できます。ただし、その番号を正式なJANコードとして登録済みの商品識別コードのように扱うことはできません。

JANコードは、商品を識別するために使われるGTINを表現する仕組みです。一般的なJANコードには13桁や8桁の形式があり、桁数だけを合わせても正式なコードになるわけではありません。番号の割り当てやチェックデジットなどのルールも関係します。

作成したいもの独自に作れるか確認するポイント
社内用の商品管理番号作成できる既存番号との重複を防ぎ、社内ルールを統一する
独自の数字を表すバーコード画像対応する形式で生成できる読み取り可能であることと、正式な商品識別コードであることは別
販売商品に付ける正式なJANコード数字を任意に決めるだけでは不十分GS1 Japanのルールと取引先の登録条件を確認する
商品情報を案内するQRコード目的に応じて作成できるリンク先や格納する情報、読み取り環境を確認する

バーコード画像を作成できても、商品登録できるとは限らない

バーコード作成ツールは、入力した数字などを読み取り可能な線のパターンに変換するために使います。しかし、画像が生成できることと、そのコードを小売店のレジや商品データベースで正式な商品識別コードとして使えることは同じではありません。

例えば、独自に決めた数字からJAN形式のバーコード画像を生成できたとしても、販売先がその番号を商品情報に登録できるとは限りません。チェックデジットが正しくても、コードの割り当てや利用条件まで満たしているとは限らないためです。

数字やバーコード画像の作成自体を目的としている場合は、バーコード作成ツールで対応形式を確認できます。販売用商品の正式なJANコードが必要なら、画像を作る前にコードの取得・利用条件を確認しましょう。

JANコードが必要かどうかは、商品の種類だけでなく、販売先や管理方法によっても変わります。自社内だけで商品を区別する場合と、複数の小売店や卸売業者に商品を流通させる場合では、求められる条件が異なります。

用途・販売方法確認すべきこと実務上の対応
社内在庫管理自社システムが独自番号に対応しているか社内管理番号を設定し、商品名や規格と対応させる
フリマなどでの個人販売販売サービスが商品コードを必須としているか必須でなければ独自番号を正式なJANコードとして扱わず、サービスのルールに従う
自社商品のネット販売利用するECモールや販売システムの商品登録条件JANコードやGTINの要否、登録できるコードの条件を確認する
小売店への卸売小売店や卸売業者の商品登録・納品条件必要なコードの種類と商品情報の提出方法を取引先に確認する
店舗のレジで販売レジや商品マスターがコードを認識できるか商品登録の方法とコードの利用条件を事前に確認する
倉庫や備品の管理既存の管理システムと読み取り機器の対応形式用途に合う社内管理番号やバーコードを用意する

個人事業主や小規模な販売者の場合

個人事業主だからといって、すべての商品に同じ条件が適用されるわけではありません。販売先によっては商品コードの登録が必要になる一方、独自の管理番号で運用できるケースもあります。

例えば、ハンドメイド商品を自分の販売ページで管理するだけなら、商品名や色、サイズなどを組み合わせた社内管理番号で整理できる場合があります。しかし、その商品を小売店に卸す予定があるなら、取引開始前にJANコードの要否を確認するのが確実です。

ECモールに出品する場合

ECモールでは、商品登録時にJANコードやGTINなどの商品識別情報を求められる場合があります。独自に生成した数字や画像を入力しても、登録条件を満たさなければ商品情報を登録できない可能性があります。

出品前に、利用するモールの最新の商品登録ルールを確認してください。コードの入力欄があるという理由だけで、任意の数字を正式なJANコードとして登録するのは避けましょう。コードが不要な商品や例外的な登録方法が認められるかどうかも、販売先の案内に従って判断します。

JANコードは勝手に数字を決めるだけでなく、正式な商品識別コードとして利用するための手続きや番号の管理方法を確認する必要があります。日本で正式なJANコードを利用する場合は、GS1 Japanの案内を確認し、GS1事業者コードや商品アイテムコードの設定方法を把握しましょう。

  1. 販売先に確認する: JANコードが必須か、別の識別コードが認められるか、商品登録にどのような条件があるかを調べます。
  2. GS1 Japanの案内を確認する: 正式なJANコードの取得方法やGS1事業者コードに関する手続きを確認します。
  3. 商品ごとの番号を設定する: 必要な手続きに沿って商品アイテムコードを設定し、チェックデジットを含む数字列を確認します。
  4. バーコード画像を作成する: 使用するコード形式を選び、数字列を間違えずに入力します。
  5. 印刷と登録を確認する: 実際に読み取りテストを行い、商品マスターや販売先の登録情報と一致しているかを確認します。

取得方法や必要な手続きは、利用する状況によって確認すべき内容が異なります。費用や申請条件を自己判断で決めず、GS1 Japanの公式案内と販売先の最新の要件を参照してください。

JANコードとQRコードは何が違う?

JANコードとQRコードは、どちらも情報を読み取るために利用できますが、役割や形式が異なります。JANコードは主に流通商品の識別に使われる規格で、QRコードはURLや文字列など、さまざまな情報を格納する用途に向いています。

比較項目JANコードQRコード
主な用途流通商品の識別、商品登録、POSや在庫管理Webサイトへの誘導、商品情報、管理データの共有など
見た目主に縦線と数字で構成される正方形の格子状のパターン
格納する情報商品識別に用いる規格に沿った番号URLや文字列など、対応形式のデータ
作成時の注意点番号の割り当て、桁数、チェックデジット、販売先の条件入力データ、リンク先、読み取りやすさ、利用目的
一括生成の例対応するバーコード生成ツールで商品ごとの番号を画像化するExcelやCSVの複数行から個別のQRコードを作成する

商品パッケージに商品情報ページのURLを表示したい場合は、QRコードが適しています。一方、店舗のPOSシステムで商品の登録情報を呼び出すためにJANコードを求められている場合、QRコードを作っただけでは代替できません。

同じ商品にJANコードとQRコードを併用することは、用途が異なっていれば選択肢になります。例えば、JANコードで商品を識別し、QRコードで取扱説明書やサポートページを案内する方法です。それぞれのコードを何に使うのか、商品ラベルや管理表で明確にしておきましょう。

ExcelやCSVの商品一覧からQRコードを一括作成したい場合は、一括生成ツールで利用できる機能を確認してください。

チェックデジットとバーコード画像作成で間違えやすい点

JANコードを作成するときは、数字の並びが正しいことと、正式な商品識別コードとして使用できることを分けて考える必要があります。チェックデジットを正しく計算し、読み取り可能なバーコード画像を作成できても、それだけで独自の番号が正式なJANコードになるわけではありません。

チェックデジットは、JANコードの数字列に対して所定の計算を行い、最後の1桁を求めるための仕組みです。入力ミスなどを検出する助けになりますが、その番号を使用する権利や、商品への番号の割り当てが適切であることまで保証するものではありません。

例えば、独自に数字列を決めてチェックデジットを計算し、形式上正しいJANコードを作れたとしても、他社の商品と番号が重複したり、販売先の商品マスターに登録できなかったりする可能性があります。正式なJANコードが必要な場合は、番号の計算だけでなく、GS1事業者コードなどの取得と商品アイテムコードの設定を適切に行う必要があります。

バーコード生成ツールで確認したいポイント

バーコード生成ツールは、入力した数字などをバーコード画像に変換するために利用できます。ただし、画像を生成できることと、その数字を販売用商品の正式なJANコードとして利用できることは別です。

印刷後に読み取り精度を確認する

画像が表示されていても、印刷したバーコードを必ず読み取れるとは限りません。縮小しすぎたり、バーがにじんだり、背景とのコントラストが不足したりすると、読み取りに失敗することがあります。

印刷後は、使用予定のバーコードリーダーなどでテストし、読み取られた数字列が元の入力値と一致するかを確認してください。可能であれば、販売先が指定する読み取り環境やラベル仕様でも確認します。

なお、読み取りに成功したという結果も、正式なJANコードとしての利用資格を証明するものではありません。数字列の正当性、商品情報との対応、販売先の登録条件は、それぞれ別に確認することが大切です。

よくある失敗考えられる原因対処方法
同じ番号を複数の商品に使用した独自の番号管理で重複チェックをしていない商品マスターで番号の割り当てを整理し、正式なJANコードが必要な商品は適切な手続きで番号を設定する
チェックデジットが一致しない入力した数字の誤り、桁数や計算方法の誤り元の数字列とコード形式を確認し、対応する計算方法で再検証する
バーコードを読み取れない印刷のにじみ、縮小、余白不足、形式の選択ミス適切な形式で再生成し、印刷サイズや画質を見直して読み取りテストを行う
読み取った商品情報が違う商品マスターの登録内容や番号の対応が誤っている読み取られた数字列と商品マスターの登録番号を照合する
販売先の商品登録でエラーになる登録条件、コードの形式、商品情報などが要件を満たしていない販売先の登録ルールとエラー内容を確認し、必要な登録情報を修正する
社内では使えるが取引先で使えない社内独自コードを正式なJANコードとして扱っている社内管理用の番号と販売用の商品識別コードを区別し、取引先に必要なコードを確認する

番号の重複を防ぐには商品マスターで管理する

独自管理番号を使う場合は、番号と商品名、規格、サイズ、色などの対応を一覧で管理します。同じ商品に複数の番号が割り当てられたり、異なる商品に同じ番号が割り当てられたりしないよう、登録前に重複を確認する運用を決めておくと安心です。

正式なJANコードについても、商品ごとの番号と登録情報の対応を明確にしておきましょう。商品内容や販売単位を変更した場合は、独自の判断だけで既存番号を流用せず、GS1 Japanや販売先のルールに従って対応を確認してください。

商品登録エラーはバーコード画像だけの問題とは限らない

バーコードリーダーで数字を読み取れるのに、販売先のシステムで商品登録ができない場合は、画像を作り直すだけでは解決しないことがあります。コードの種類、番号の登録状況、商品名や規格などの登録情報、販売先が求める条件を順番に確認しましょう。

まず、読み取られた数字列が意図した番号と一致しているかを確認します。次に、商品マスターに登録した番号と一致するかを調べます。それでもエラーが続く場合は、販売先の案内に従ってエラー内容を確認し、必要に応じて担当窓口に問い合わせてください。

用途別に必要な準備を整理する

使用目的確認すること次に行うこと
社内の備品管理社内システムで独自番号を使用できるか重複しない管理番号を決め、対応するバーコードを作成する
倉庫や在庫の管理既存の在庫管理システムや読み取り機器の対応形式システムの要件に合うコード形式を選び、テストする
小売店への商品供給正式なJANコードの必要性と取引先の登録条件GS1 Japanの案内を確認し、必要な手続きを進める
オンライン販売販売先が求める商品識別コードや登録要件販売先の最新の案内を確認し、必要な番号と商品情報を準備する
商品情報をQRコードで案内格納するURLや文字列、利用する端末データを整理し、対応するQRコード生成ツールで作成する
複数商品のQRコードを一括作成Excel、CSV、Googleスプレッドシートなどの入力形式商品ごとのデータを整理し、生成結果を元データと照合する

独自管理番号は、社内で商品や備品を識別するために便利ですが、正式なJANコードと同じものとして扱うことはできません。管理対象が社内だけで完結するのか、取引先や販売プラットフォームにも番号を提示するのかによって、必要な準備が変わります。

バーコード生成ツールは、適切なデータを画像に変換する作業に活用できます。ExcelやCSVから複数のQRコードを作成する場合も、番号の割り当てや登録条件を代わりに保証するものではありません。作成を始める前に用途と販売先の条件を照合し、必要な番号を確定してから画像を生成しましょう。

よくある質問

社内管理用の独自番号やバーコード画像であれば、自社のルールや用途に合わせて作成できる場合があります。ただし、正式なJANコードとして商品販売に使う場合は、数字を任意に決めるだけでは不十分です。GS1 Japanの案内や販売先の登録条件を確認し、適切な手続きに沿って番号を用意してください。

すべての商品や販売方法で必須とは限りません。小売店や卸売業者、ECモールなどでは、商品登録や在庫管理のためにJANコードなどの識別情報が求められる場合があります。販売先のルールを確認し、必要な場合は販売開始前に準備しましょう。

バーコード画像を生成する作業と、正式なJANコードを取得することは別です。無料の画像生成ツールを利用できても、正式な商品識別コードの取得に必要な手続きや費用がなくなるわけではありません。社内用の独自番号を使う場合も、販売用のJANコードと区別して管理してください。

正式なJANコードの利用に必要な登録手続きや費用は、GS1 Japanの最新の公式案内で確認してください。料金や条件を古い記事だけで判断せず、申請する時点の情報を確認することが重要です。

個人事業主や小規模な事業者が正式なコードを必要とする場合は、GS1 Japanの登録案内で申請条件を確認し、販売先の要件に合わせて準備しましょう。独自の管理番号やバーコード画像を作成することと、正式なJANコードを商品に割り当てることは異なります。

JANコードは、商品を識別するためのルールに従って設定します。実際に誰が取得や商品情報の登録を担当するかは、商品のブランドや流通上の役割、取引先との取り決めによって異なる場合があります。自社ブランドの商品なら、コードの取得・管理を誰が担うのかを整理し、販売先と確認しておくと安心です。

スマートフォンのカメラでもバーコードを読み取れますか?

対応するカメラ機能やアプリで読み取れる場合があります。ただし、読み取り結果が表示されることだけでは、正式なJANコードとしての割り当てや販売先での登録が適切であることまでは分かりません。商品識別コードの正当性と、読み取り動作は別々に確認しましょう。

Code 128で作ったバーコードをJANコードとして使えますか?

Code 128とJANコードは異なる規格です。Code 128で社内管理番号などをバーコード化できても、それが正式なJANコードになるわけではありません。商品販売でJANコードが必要な場合は、販売先の条件に合った正式なコードを用意してください。

まとめ

JANコードは、数字を独自に決めてバーコード画像に変換するだけで、正式な販売用コードとして自由に利用できるものではありません。社内管理用なら独自管理番号を利用できる場合がありますが、商品販売に使う場合は、販売先の条件とGS1 Japanの案内を確認することが先決です。

一方、商品ページの案内や社内の情報管理にはQRコードが役立ちます。ExcelやCSV、Googleスプレッドシートなどの商品一覧から一括生成する方法を使えば、複数の情報を効率よくコード化できます。無料ツールやスマートフォン対応ツールを選ぶ場合も、入力形式、出力方法、利用条件を確認しましょう。

まず使用目的と販売先を明確にし、正式なJANコードが必要かを確認してください。そのうえで適切な番号を準備し、必要なバーコードやQRコードを生成して、印刷・読み取りテストを行えば、番号の誤用や登録エラーを防ぎやすくなります。

参考情報

JANコードは自分で数字を決めて作ってもいいですか?

社内管理用の独自番号であれば、利用するシステムのルールに沿って設定できる場合があります。ただし、販売用の正式なJANコードとして使う場合は、必要な登録や番号の割り当てを確認してください。

社内で使う管理番号にもGS1事業者コードは必要ですか?

社内だけで使う独自管理番号であれば、正式なJANコードの取得が不要な場合があります。既存システムや取引先との連携条件を確認して判断してください。

独自に作った番号が他社の商品と重複したらどうなりますか?

商品を正しく区別できず、商品登録や在庫管理で混乱が生じる可能性があります。独自管理番号は重複を防ぐ仕組みで管理し、販売用コードには適切な番号を使用してください。

作成したバーコードが読み取れないときはどうすればいいですか?

コード形式、入力した数字列、印刷サイズ、バーのにじみ、余白やコントラストを確認してください。再生成した後は、実際に印刷した状態で読み取りテストを行いましょう。

バーコードを読み取れれば販売に使えますか?

読み取りに成功しても、正式なJANコードとして適切に割り当てられていることや、販売先で登録できることまでは確認できません。番号の正当性と販売先の条件を別々に確認してください。